RubyGems の複数の脆弱性について

Ruby の標準添付ライブラリである RubyGems に、複数の脆弱性が発見されました。 RubyGems の公式ブログにて報告されています

詳細

以下の脆弱性が報告されています。

  • a DNS request hijacking vulnerability. (CVE-2017-0902)
  • an ANSI escape sequence vulnerability. (CVE-2017-0899)
  • a DoS vulnerability in the query command. (CVE-2017-0900)
  • a vulnerability in the gem installer that allowed a malicious gem to overwrite arbitrary files. (CVE-2017-0901)

この問題の影響を受けるバージョンの Ruby のユーザーは、速やかに問題の修正されたバージョンに更新するか、または下記の回避策を取ってください。

影響を受けるバージョン

  • Ruby 2.2.7 以前の全ての Ruby 2.2 系列
  • Ruby 2.3.4 以前の全ての Ruby 2.3 系列
  • Ruby 2.4.1 以前の全ての Ruby 2.4 系列
  • revision 59672 より前の開発版

回避策

Ruby 自体を更新できない場合は、以下のコマンドを実行することにより、RubyGems を最新版(2.6.13 以降)に更新することによって、各脆弱性が修正されます。

gem update --system

もし何らかの事情で RubyGems 全体を更新できない場合は、脆弱性対応のみを行うパッチが公開されています。 各バージョン用に用意されていますので、以下より入手・適用してください。

開発版については、最新のリビジョンに更新してください。

クレジット

この脆弱性情報は、RubyGems 公式ブログに基づいています。

更新履歴

  • 2017-08-29 21:00:00 (JST) 初版
  • 2017-08-31 11:00:00 (JST) CVE 番号を追加
  • 2017-09-14 21:00:00 (JST) Ruby 自体の更新でも対応可能である旨を追記