1.8.7の今後につきまして

(<URL:https://www.ruby-lang.org/en/news/2011/10/06/plans-for-1-8-7/> の翻訳です)

いつもRubyをご愛用いただき、誠にありがとうございます。

さて、みなさまの中にも、Ruby 1.8.7を今でもお使いの方が少なからずいらっしゃると思います。 2008年にリリースされた1.8.7版のRubyは、当時としては最先端の大変優れたものであり、 おかげさまで多くの方々にご愛用いただきました。心より御礼申し上げます。

とはいえ、今後もお使いいただくことはお勧めできません。

Rubyのコア開発者は、今現在はより新しいバージョン、1.9に注力しており、 近々最新版である1.9.3のリリース準備を進めているところです。 私たちも以前から1.9を使っており、率直なところ、今さら1.9以前のバージョンに戻るのは ちょっと無理というほどです。 新しく追加した数々の機能、迅速な実行、RubyGemsの統合、 さらにはRailsも1.9に移行しています。 控えめに言っても、1.9は大変優れていると言わざるをえません。 みなさまにおかれましても、1.9をお使いいただくことを心よりお勧めする次第です。

もっとも、ただちには1.9を移行できない場合もあることでしょう。 アプリケーションを1.8.7向けに作り上げてしまった、 1.8.7でしか動作しない外部のライブラリをお使いになっている、 あるいはお使いのディストリビューションが1.8.7しかサポートしていない、などの事情もあるかと思います。

そのような場合も考慮して、今回、1.8.7はいつごろまでお使いいただけるかをまとめました。 もちろん今現在1.8.7を使っていただくことは問題ありませんが、 しばらくするとサポートは終了になります。

恐れ入りますが、すみやかに1.9への移行を進めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

今後の予定

  • 2012年6月まで、通常のメンテナンスが続きます。
  • それ以降、バグフィックスリリースは終了いたします。2013年6月まではセキュリティフィックスは続けますので、それまでは1.8.7をお使いいただけます。
  • 2013年6月より先は、1.8.7はあらゆるサポート対象外になります。