CVE-2021-32066: Net::IMAP 内の StartTLS ストリッピングの脆弱性について

Net::IMAP 内の StartTLS ストリッピングに脆弱性が発見されました。 この脆弱性は CVE-2021-32066 として登録されています。 Ruby をアップグレードすることを強く推奨します。

net-imap は Ruby 3.0.1 の デフォルト gem ですが、パッケージ化に問題があるため、Ruby 自体をアップグレードしてください。

詳細

Net::IMAP は、StartTLS が不明な応答で失敗した場合に例外を発生させません。これにより、中間者攻撃者がクライアントとレジストリ間のネットワーク位置を利用して StartTLS コマンドをブロックし、結果として、中間者攻撃者が TLS 保護をバイパスできる可能性があります。 これは「StartTLS ストリッピング攻撃」とも呼ばれています。

影響を受けるバージョン

  • Ruby 2.6 系列: 2.6.7 およびそれ以前のバージョン
  • Ruby 2.7 系列: 2.7.3 およびそれ以前のバージョン
  • Ruby 3.0 系列: 3.0.1 およびそれ以前のバージョン

クレジット

この脆弱性情報は、Alexandr Savca 氏によって報告されました。

更新履歴

  • 2021-07-07 18:00:00 (JST) 初版