Ruby 4.0.0 preview2 リリース

Ruby 4.0.0-preview2 が公開されました。Ruby 4.0では、Unicodeバージョンの15.1.0へのアップデートなど様々な改善が行われています。

言語機能の変更

  • *nil no longer calls nil.to_a, similar to how **nil does not call nil.to_hash. [[Feature #21047]]

コアクラスのアップデート

注: 複数のアップデートの中から注目すべきアップデートのみを掲載しています。

  • Binding

    • Binding#local_variables does no longer include numbered parameters. Also, Binding#local_variable_get and Binding#local_variable_set reject to handle numbered parameters. [[Bug #21049]]
  • IO

    • IO.select accepts +Float::INFINITY+ as a timeout argument. [[Feature #20610]]
  • String

    • Update Unicode to Version 15.1.0 and Emoji Version 15.1. [[Feature #19908]] (also applies to Regexp)

標準ライブラリのアップデート

注: 複数のアップデートの中から注目すべき標準ライブラリのアップデートのみを掲載しています。

互換性に関する変更

注: 不具合修正を除きます。

標準ライブラリの互換性の変更

C API のアップデート

JIT

  • YJIT
    • YJIT stats
      • デフォルトビルドでは ratio_in_yjit が機能しなくなりました。 --yjit-stats で有効にするためには、configure--enable-yjit=stats を使用してください。
      • トレースポイントによってすべてのコードが無効化されたときに増加する invalidate_everything をYJIT statsにデフォルトで追加します。
    • RubyVM::YJIT.enablemem_size:call_threshold: オプションを追加します。
  • ZJIT
    • 実験的なメソッドベースのJITコンパイラを追加しました。 --enable-zjitconfigure で使用して --zjit のサポートを有効にしてください。
    • Ruby 4.0.0-preview2の時点で、ZJITはまだほとんどのベンチマークを高速化する準備が整っていません。 ZJITの性能評価はRuby 4.0のリリースまでお控えください。
  • RJIT
    • --rjit は削除されました。サードパーティのJIT APIの実装を ruby/rjit リポジトリに移行します。

その他の変更点

より詳細な情報は NEWScommit logs を参照してください。

これらの変更により、Ruby 3.4.0から 3607 ファイルが変更され、 197451 行が追加され、 285607 行が削除されました!deletions(-)

Download

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What is Ruby

Rubyはまつもとゆきひろ (Matz) によって1993年に開発が始められ、今もオープンソースソフトウェアとして開発が続けられています。Rubyは様々なプラットフォームで動き、世界中で、特にWebアプリケーション開発のために使われています。