Posted by naruse on 17 Nov 2025
Ruby 4.0.0-preview2 が公開されました。Ruby 4.0では、Unicodeバージョンの15.1.0へのアップデートなど様々な改善が行われています。
言語機能の変更
*nilno longer callsnil.to_a, similar to how**nildoes not callnil.to_hash. [[Feature #21047]]
コアクラスのアップデート
注: 複数のアップデートの中から注目すべきアップデートのみを掲載しています。
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Binding
Binding#local_variablesdoes no longer include numbered parameters. Also,Binding#local_variable_getandBinding#local_variable_setreject to handle numbered parameters. [[Bug #21049]]
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IO
IO.selectaccepts +Float::INFINITY+ as a timeout argument. [[Feature #20610]]
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String
- Update Unicode to Version 15.1.0 and Emoji Version 15.1. [[Feature #19908]] (also applies to Regexp)
標準ライブラリのアップデート
注: 複数のアップデートの中から注目すべき標準ライブラリのアップデートのみを掲載しています。
互換性に関する変更
注: 不具合修正を除きます。
標準ライブラリの互換性の変更
C API のアップデート
JIT
- YJIT
- YJIT stats
- デフォルトビルドでは
ratio_in_yjitが機能しなくなりました。--yjit-statsで有効にするためには、configureで--enable-yjit=statsを使用してください。 - トレースポイントによってすべてのコードが無効化されたときに増加する
invalidate_everythingをYJIT statsにデフォルトで追加します。
- デフォルトビルドでは
RubyVM::YJIT.enableにmem_size:とcall_threshold:オプションを追加します。
- YJIT stats
- ZJIT
- 実験的なメソッドベースのJITコンパイラを追加しました。
--enable-zjitをconfigureで使用して--zjitのサポートを有効にしてください。 - Ruby 4.0.0-preview2の時点で、ZJITはまだほとんどのベンチマークを高速化する準備が整っていません。 ZJITの性能評価はRuby 4.0のリリースまでお控えください。
- 実験的なメソッドベースのJITコンパイラを追加しました。
- RJIT
--rjitは削除されました。サードパーティのJIT APIの実装を ruby/rjit リポジトリに移行します。
その他の変更点
より詳細な情報は NEWS か commit logs を参照してください。
これらの変更により、Ruby 3.4.0から 3607 ファイルが変更され、 197451 行が追加され、 285607 行が削除されました!deletions(-)
Download
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What is Ruby
Rubyはまつもとゆきひろ (Matz) によって1993年に開発が始められ、今もオープンソースソフトウェアとして開発が続けられています。Rubyは様々なプラットフォームで動き、世界中で、特にWebアプリケーション開発のために使われています。