Ruby 2.0.0 および Ruby 2.1 の今後について

Ruby 2.0.0 および Ruby 2.1 の今後の公式サポートについてお知らせします。

Ruby 2.0.0 について

かねてからの予告通り、本日(2016年2月24日)をもって、Ruby 2.0.0 の公式サポートは終了となります。 今後、より新しいバージョンの Ruby で行われたバグ修正やセキュリティ修正は、2.0.0 にはバックポートされず、また、2.0.0 の新しいパッチリリースも行われません。

現在まだ Ruby 2.0.0 を使用しているユーザーは、速やかにより新しいバージョン(2.3 等)に移行するよう強く推奨します。

Ruby インタプリタ開発者、あるいは企業内で Ruby インタプリタの保守を担当されている方で、今後も Ruby 2.0.0 の公式リリースが継続されないと困る、という適切な理由がある方は、ruby-core ML までお問い合わせください。

Ruby 2.1 について

Ruby 2.1 については、3月末までに予定されている 2.1.9 のリリースをもって通常メンテナンスを終了し、セキュリティメンテナンスに移行します。 これは、2.1.9 以降は重大なセキュリティ修正のみが行われ、単なるバグなどの修正が行われなくなることを意味します。

セキュリティメンテナンスの期間は1年間です。即ち、2.1.9 のリリース後1年で、2.1 の公式サポートは終了します。 よって、Ruby 2.1 を使用しているユーザーは、より新しいバージョンへの移行の準備を進めるよう強く推奨します。 また、現在 Ruby 2.0.0 を使用しているユーザーの移行先としては、Ruby 2.1 はあまり推奨できません。

なお、Ruby 2.1.9 のリリース後、さほど間を置かずに Ruby 2.1.10 をリリースすることを計画しています。 本来、セキュリティメンテナンス期間中は、重大なセキュリティ修正が行われない限りリリースは行いませんが、次々回のリリースでは Ruby のバージョン番号表記が現在の形式となってから初めてバージョン番号の一部が2桁となることが決定しています。 そのため、セキュリティ修正リリースに抱き合わせる形でこのような変更が導入されることを防ぎ、事前にユーザーが互換性検証を行えるよう、2.1.9 からバージョン番号のみを変更した 2.1.10 をリリースします。 2.1.10 をプロダクション環境で使用する必要は特にありませんが、以降のリリースに備えるために、必要に応じて検証を行っておくようお勧めします。