The Transition of RubyGems Repository Ownership

Rubyコミュニティの皆様へ

RubyGemsとBundlerは、rubygems.orgとRubyエコシステムにおいて必要不可欠な公式クライアントであり、長年にわたってRuby言語にバンドルされ、標準ライブラリの一部として機能してきました。

このような重要な役割を担っているにもかかわらず、RubyGemsとBundlerは、Rubyエコシステムの他の主要コンポーネントとは異なり、これまでGitHub上のRuby organizationの外で開発されてきました。

コミュニティに長期的な安定性と継続性を提供するため、Matzが率いるRubyコアチームは、これらのプロジェクトの管理をRuby Centralから引き継ぐことを決定しました。今後もRuby Centralおよびコミュニティ全体と緊密に協力しながら、開発を継続してまいります。

以下の重要な点を強調させていただきます:

  • リポジトリの所有権はRubyコアチームに移管され、Rubyエコシステム全体との整合性を保ち、長期的な安定性を確保します。管理は引き続きRuby Centralが行い、今後はRubyコアチームと共同で運営します。
  • RubyGemsとBundlerは、現在のライセンスのもと、引き続きオープンソースとして提供されます。ライセンス条件に変更はありません。
  • 既存の貢献者は、自身のコード貢献に対する著作権と著作者性を完全に保持します。この移管によって、貢献者の知的財産権が影響を受けることはありません。
  • 協力的でコミュニティ主導の開発プロセスは、これまでと同様に継続されます。すべてのコミュニティメンバーからの貢献を歓迎いたします。

この移管は、今後何年にもわたってRubyエコシステムの健全性、安定性、成長を確保するという、私たちのコミットメントを表すものです。長年にわたる献身的な管理に対してRuby Centralに感謝するとともに、Rubyコミュニティの全メンバーと協力し、Rubyのさらに明るい未来を築いていくことを楽しみにしております。

皆様の継続的なご支援とご貢献に感謝いたします。

敬具 まつもとゆきひろ(Matz)